就労移行支援で簿記を学べる!取得できる資格や学ぶメリット、事業所の選び方まで徹底解説!
就労移行支援とは、身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がい、指定難病などを抱えながら一般就労を目指す方を訓練や実習などを通してサポートする福祉サービスです。
障がいや病気を抱えて就職を目指している方の中には、「簿記を学んでみたい」「簿記の資格を取って就職に活かしたい」という方もいるかもしれません。
簿記は、初心者にも比較的取り組みやすい資格。
経理以外にもビジネスのさまざまな職種で活かすことができます。
2025年4~6月における日商簿記3級の合格率は41.7%と、他の国家資格と比較しても取得のハードルは比較的低いとされています。
この記事では、就労移行支援で簿記を学べるのかどうか、取得できる資格や学ぶメリット、簿記を学ぶのに適した事業所の選び方を詳しく解説していきます。
就労移行支援で簿記を学べる?

就労移行支援は、事業所によって訓練内容が違います。
そのため、すべての事業所で簿記を学べるとは限りません。
しかし、簿記の勉強がカリキュラムに組まれている事業所や、簿記の資格取得サポートを行っている事業所もあります。
就労移行支援で取得できる簿記資格

就労移行支援で取得するのにおすすめの簿記資格は、「日商簿記3級」です。
簿記の資格は、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類があります。
このうち、最も認知度が高く、難しいとされているのが日商簿記です。
日商簿記は、1級から3級まであります。
3級は簿記の最低限のレベルであり、実務では「簡単な経理作業は任せられる」とされる資格です。
初心者でも取り組みやすく、履歴書にも記載できるため、就職活動でも有利です。
雇用を行う企業側も「簡単な経理作業など実務が任せられる」と判断する1つの指標となります。
就労移行支援で簿記を学ぶメリット

就労移行支援で簿記を学ぶメリットは、以下の4つです。
- 簿記を活かした職種に向けて就職活動できる
- 就職活動でのアピールポイントになる
- 計画的に勉強を進められる
- 同じ目標を持つ仲間ができる
以下から、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
メリット1:簿記を活かした職種に向けて就職活動できる
事務職の中でも経理部門の仕事は、簿記の資格が必須条件になっている企業が多くみられます。
また、税理士事務所や会計事務所でも、日商簿記の資格が必須になることが多いです。
簿記の資格があることで、簿記の知識を活かした職種に向けて、就職活動を進められるようになります。
メリット2:就職活動でのアピールポイントになる
簿記は、日々の経営活動を記録・計算・整理する上であらゆる企業が必要とする技能。
企業の財務状況を明らかにするために必要です。
したがって、3級でも簿記の基礎知識があるということは、どんな企業を相手にした場合でも自分のアピールポイントにできます。
2級・1級になると、経理・会計の専門知識があると評価され、専門的な職種に就ける可能性も高いです。
また、資格を取得したということで、努力家、集中力・根気がある、数字に強いといったイメージを持たれることもあり、自己PRに活かせます。
メリット3:計画的に勉強を進められる
就労移行支援では、毎月スタッフが一人ひとりの利用者に合った個別支援計画を作成し、サポートをしてくれます。
そのため、「今月はこれを勉強する」といった明確な目標を立てることができます。
計画的かつ効率的に勉強を進めることができるのです。
また、目標を達成できてもできなくても、スタッフからのフィードバックがもらえます。
さらにスタッフと相談してまた計画を練ることができるため、途中で挫折しにくいです。
メリット4:同じ目標を持つ仲間ができる
簿記の資格取得サポートのある事業所では、同じように簿記の資格取得を目指す仲間ができます。
年齢や性別は違っても、同じ場所で、同じ目標に向かって頑張る仲間がいることで、モチベーションが上がります。
仲間と切磋琢磨することで、より勉強にも気合が入り、資格取得への道をスムーズに歩めるでしょう。
簿記を学べる就労移行支援事業所の選び方のポイント

簿記を学べる就労移行支援事業所を選ぶ際のポイントは、次の5つです。
- カリキュラムの内容
- 資格取得サポートの有無
- スタッフの資格と専門性
- 簿記資格の合格実績
- 簿記を活かした仕事への就職実績
以下からは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント1:カリキュラムの内容
簿記を学べる就労移行支援事業所といっても、簿記の勉強がメインになっている場合と、簿記の勉強がカリキュラムの中の一つである場合があります。
簿記の資格取得を最優先に考えているなら、簿記の勉強がメインになっている事業所を選びましょう。
目的をはっきりさせておくことで、効率よく資格取得を目指すことができます。
一方、簿記の勉強だけではなく、自己理解や認知行動療法などのプログラムや、就職の相談や面接対策なども受けたい場合は、カリキュラムやサポートの種類が多い事業所を選びましょう。
サンヴィレッジでは簿記3級講座ガイダンスなど、外部講師を招いた講座などを行ったり、利用者さまそれぞれの要望に合わせ日商簿記2級、3級取得のサポートを行っています。
また、資格に合格した際に受験費用の半額を補助する(上限が15,000円)受験費用補助制度も設けております。
日商簿記 2級・3級、ファイナンシャルプランナー 3級、メンタルヘルスマネジメント検定 Ⅱ種・Ⅲ種、MOS資格など、ひとりひとりが目指す職種に必要な資格取得も全面的にサポートします。
ポイント2:資格取得サポートの有無
就労移行支援事業所の中には、資格取得サポートの一環として、日商簿記などの資格取得費用の全額または一部を補助してくれる事業所もあります。
また、簿記の勉強をするにあたって、参考書や教材などを無料で提供している事業所もあります。
補助してくれる金額や資格の種類、無料教材の有無などは、事業所によって違いがあります。
したがって、事前によくチェックしておきましょう。
ポイント3:スタッフの資格と専門性
簿記を学べる就労移行支援事業所には、日商簿記の資格を持っているスタッフや、実際に企業の経理などで働いた経験のあるスタッフがいる場合があります。
日商簿記の資格取得を目指すなら、日商簿記の資格を持っているスタッフがいると資格取得のためのノウハウなどを聞ける可能性があります。
実務経験のあるスタッフがいれば、就職後の働き方のイメージをつかみやすくなることも。
また、事業所によっては、外部から税理士や公認会計士を呼んで講座を開いているところもあります。
簿記のエキスパートである税理士や会計士による解説を聞くことで、自分が学んでいる分野の理解が深まります。
スムーズに勉強を進めることができるのです。
ポイント4:簿記資格の合格実績
簿記を学べる就労移行支援事業所を選ぶ場合、実際にどれだけの人が簿記の資格を取得できているのかも見逃せないポイントです。
資格とは、どんなに勉強しても、取得できなければ意味がありません。
実際に合格できた方の割合や合格率などを知ることで、希望する事業所が「どれだけ本格的に簿記の勉強に取り組んでいるのか」がわかります。
しかし、すべての事業所が実績を公表しているわけではありません。
したがって、合格実績がわからない場合は、見学や体験に行った際に、スタッフに聞いてみてください。
ポイント5:簿記を活かした仕事への就職実績
簿記を学べる就労移行支援事業所を卒業して、実際に簿記を活かした仕事(企業の経理部門や税理士事務所など)に就職した方がどれだけいるのかも、チェックしておきたいポイントです。
もし資格合格実績が高くても、就職実績が低い場合は注意したいところ。
資格取得サポートは充実していても、就職活動のサポートは十分でない可能性があります。
就労移行支援で簿記の資格を取得するということは、そのまま就職に直結します。
したがって、就職実績は事前に十分チェックしておくことをおすすめします。
さらに、就職後の職場定着率も併せて見てみると、その事業所のサポート具合がわかるのです。
就労移行支援の簿記に関するよくある質問

就労移行支援で簿記を学びたいと考えている方は、次のような疑問を持つことが多いです。
- 簿記はどのレベルまで目指せばいい?
- 簿記以外にも学べるスキルや資格はある?
ここからは、2つのよくある質問に答えていきます。
簿記はどのレベルまで目指せばいい?
簿記の勉強をするのが初めての方であれば、まずは日商簿記3級を目指すのが一般的です。
日商簿記3級は、簿記の最低限の仕組みを把握するレベルです。
しかし、実務であれば、簡単な経理作業は任せても大丈夫と判断される資格でもあります。
したがって、一般事務職を目指す場合には、3級で十分といえるでしょう。
日商簿記2級は、財務諸表の仕組みを全体的に把握していないと合格できないレベルです。
最近は日商簿記の難易度が高くなっており、合格は難しいです。
その代わり、合格すれば高く評価され、「会社の経理を一通り任せられる」と判断されやすいもの。
経理部門でキャリアアップを目指す場合、あるいは、より専門性の高い業務を目指す場合には、2級を取得することが望ましいです。
日商簿記1級は、実務より学問としての細かい内容が出題され、公認会計士レベルの能力が要求されます。
したがって、税理士事務所や公認会計士事務所に就職を希望している場合や、いずれ公認会計士を目指す場合などは、1級を目指す必要があります。
一般企業に就職するには、1級までは目指さなくても良いでしょう。
簿記以外にも学べるスキルや資格はある?
就労移行支援は、事業所によって学べる内容が違います。
そのため、簿記以外にも学べるスキルや目指せる資格はあります。
「試験免除プログラム」といって、事業所に通所して、一定のプログラムをこなせば、受験なしで取得できる資格も多いです。
たとえば、以下のような資格は、試験免除プログラムが適用されます。
- コミュニケーション基礎
- ビジネスコミュニケーション基礎
- ビジネス会計基礎
- メンタルヘルス基礎
- 発達障害子育て支援アドバイザー
- ピアカウンセラー
- 住宅建築コーディネーター
- ビジネススキル検定
また、英検やTOEIC、漢検、中国語検定など、語学に力を入れている事業所もあります。
事業所によっては、精神保健福祉士や社会福祉士、行政書士、保育士など国家資格の資格取得サポートを行っているところもあります。
最近多いのは、IT系の資格(ITパスポート、MOS、プログラミング系、クリエイティブ系など)の取得をサポートしている事業所です。
自分の取得したい資格を取り扱っている事業所を調べてみてください。
サンヴィレッジで簿記を学んで就職を目指そう!

本記事では、就労移行支援で簿記を学ぶ際のポイントを紹介してきました。
兵庫県・埼玉県・東京都に拠点のある就労移行支援事業所サンヴィレッジでは、さまざまなカリキュラムの一環として日商簿記検定の資格取得サポートを行っています。
一人ひとりの挑戦したい仕事や、得意不得意を理解し、訓練内容から就職までをスタッフと利用者が一緒になってプランニングしていきます。
資格の取得がゴールとは捉えておらず、いかに資格を就職活動に活かせるかを支援している事業所です。
簿記の資格を取って就職に活かしたい方は、サンヴィレッジで簿記を学んで、就職を目指しましょう。




