仕事を意識した生活リズム継続で自信を持てた就職

とにかく楽しみながらサンヴィレッジでの時間を過ごしたと言うAさん。
決して訓練が楽だったわけではないようです。
なぜ「楽しい」と思えたのでしょうか?
Aさんからサンヴィレッジで過ごした日々や取り組みをインタビューで聞いてみました。
Q どのような仕事に決まりましたか?
苺農園のお仕事です。
初夏と秋で実習を2回行いました。
1回目の実習は苺を摘んでパック詰めをしました。
2回目は苗の植え付けの準備から、植え付けまでを行いました。
どちらも楽しいと感じたため
絶対にこの企業さんで働きたいと思いました!
1回目の実習を終えた時から
休みの日も早寝、早起きを心がけて
生活サイクルを変えずに 入社できるよう準備を行っていました。
Q Aさんがサンヴィレッジに通ったきっかけを教えてください。
私には「大学に行きたい」という夢があります。
夢のためにお金を貯めたいと思ったことがきっかけで
障がい者の仕事について調べました。
これまでは障がいがあると働けないと思っていました。
就労移行に通えば働けるようになることを知り、サンヴィレッジを見学しました。
体験の際に、サンヴィレッジから色々な企業へ就職している事例を見て、
自身にあった働き方ができるのではと思い通うことを決めました。
Q 就労移行支援事業所に通って良かったことはなんですか?
規則正しい生活になったことです。
サンヴィレッジに通う前までは、時間を意識するような生活ではなかったため
最初はとても辛いと思いましたが
支援員さんから鼓舞を受けながら徐々に生活リズムを整えていくことができました。
Q どのように生活リズムを整えていきましたか?
支援員さんと相談して訓練内容を調整することで整いました。
午後は症状が出るため、大好きな絵を描くことも大変でしたが
体力向上などの訓練を取り入れていただいたり
その時の状況で自身にあう訓練を取り入れていただいたりしたことで
徐々に 午後も訓練ができるようになっていきました。
毎日通う楽しみがあり、乗り越えることが出来ました。
Q 就活を終えた今だから言える、サンヴィレッジでやっておいて良かったことはなんですか?
パソコン訓練です。
農園の仕事ですがパソコンを使用することもあるので
さわれるようになっておいて良かったと思います。
以前は使ったことがなかったので、とても苦手でした。
パソコンでポストカードを作成した時は
苦手な私でも楽しみながら取り組め、段々とできるようになったので良かったです。
Q Aさんにとっての就労移行支援事業所とは?
「勤めている」という感覚になるところです。
いつも同じ時間に家を出て、公共機関を使って移動して
職場を模したサンヴィレッジに着く。
お仕事もこのサイクルの毎日だと思います。
このサイクルができるようになった場所です。
また仕事を始めたら必要なことをサンヴィレッジで教わりました。
グループワークやSSTを通じて色々な年齢の方と
コミュニケーションをとっている時も「勤めている」感覚になりました。
最初は話すことは苦手でしたが、
社会に出ると色々な年齢の方とも話すので、とても良い訓練だと思いました。
Q 「とても良い訓練」とは具体的にどのような訓練でしたか?
グループワークやSSTでは質問の時間も多くあり、
分からないことを分からないままにしないように出来るようになりました。
人が話していることをメモにとる事も苦手でしたが
プログラムでメモの時間の取り方を学ぶことができました。
今ではメモとりの習慣がつき、仕事がスムーズです。
通い始めた頃は周りに対して心を閉ざしていましたが
SSTを繰り返し行っているうちに、心が開けていきました。
Q 最後に訓練をした仲間や
これから支援を受けようと考えている方に向けてひとことお願いします。
何かあったら、まずは支援員さんに相談をしてみてください。
訓練が辛くて、考え込んでしまった事もありました。
悩んでいる時、辛く感じた時ほど通所してみてください。
一人でいると、ネガティブになり解決できないことも
通所して支援員さんに相談することで、前向きに訓練ができると思います。
(在籍:川口センター)