就労移行支援から一般就労って可能?一般就労の種類から就職率・メリット・体験談まで徹底解説!
就労移行支援事業所への通所を検討している方の中には、「就労移行支援事業所から一般就労を目指すことって、本当に可能なのかな?」「そもそも一般就労って何だろう?」などという疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、一般就労の種類から、就職率やメリット、体験談まで、詳しく解説します。
一般就労の種類

「一般就労」と一口に言っても、内容的に以下の4つの種類に分かれます。
- 一般雇用
- 障がい者雇用
- オープン就労
- クローズ就労
ここからは、一つひとつ解説していきます。
一般雇用
一般雇用とは、障がいの有無にかかわらない雇用枠のことを指します。
つまり、健常者(障がいのない人)と同じ土俵に立つ、ということです。
一般雇用のメリットは、職種や業種が多岐にわたり、求人も多くあるため、希望の職種に応募しやすいという点です。
一方、障がいに対する配慮が受けられないことや、健常者に比べて、障がいがあることで選考の際に不利になる場合があるのがデメリットといえます。
一般雇用の場合、障がいを持つ人が働くには、障がいを開示するか、隠して働くかの選択が迫られます。
障がい者雇用
障がい者雇用は、障害者手帳を持っている人が対象の雇用枠です。
初めから障がいを持っていることが前提であるため、症状や特性に対して理解してもらいやすく、合理的配慮を受けられるというメリットがあります。
また、障がい者雇用は、大企業やその系列会社が積極的に取り組んでおり、安定した職場に就職できる可能性が高いことと、正社員になれる確率が高いこともメリットです。
一方、障がい者雇用は、一般雇用に比べて求人が少なく、職種も限られるというデメリットがあります。
週5日フルタイムで働いても、給与水準が一般雇用に比べて低めなのも、デメリットといえます。
オープン就労
オープン就労というのは、一般雇用で障がいを開示して働くことです。
職場に、障がいの症状や特性、得意不得意などを伝えることで、合理的配慮が受けられたり、業務に対して配慮がなされたりする可能性があります。
しかし、一般の職場で障がいを開示することは、たいていの人にとってハードルが高く、勇気を出して伝えても、理解されないどころか、偏見の目で見られてしまう可能性も。
とはいえ、近年では、できるだけ障がいをオープンにして働きたいという人が増えていることもあり、職場での理解度も高まっています。
クローズ就労
クローズ就労というのは、オープン就労と逆で、職場に障がいを開示せず、隠して働くことです。
障がいを開示しないということは、健常者として扱われるため、合理的配慮を受けることはできませんが、偏見にさらされることもありません。
障がいがあっても、業務に支障がない場合、特別扱いをされたくない場合、健常者と同じ条件で働きたい場合は、クローズ就労を選ぶ人もいます。
ただし、障がいゆえに体調を崩すなどした時に、言い訳ができず、そのまま離職してしまう可能性も高いため、注意が必要です。
一般就労と福祉的就労の違い

障がいを持つ人の働き方として、一般就労と比較されるのが、福祉的就労です。
福祉的就労とは、障がいによって一般就労が困難な人が就労を継続することを目指す障害福祉サービスで、障がいや特性に応じてサポートを受けながら働けるという特徴があります。
以下の表は、一般就労と福祉的就労の違いをまとめたものです。
| 種類 | 働き方 | 対象者 | 配慮・サポート |
|---|---|---|---|
| 一般就労 | 企業と労働契約を締結して働く | 障がいの有無にかかわらずすべての人 (障がい者雇用は障害者手帳を持つ人) | 障がい者雇用やオープン就労の場合は、合理的配慮を受けられる場合が多い |
| 福祉的就労 | 福祉サービスを受けながら働く | 障がいによって一般就労が困難な人 | それぞれの障がいの症状や特性に応じて、必要なサポートを受けながら働ける |
福祉的就労は、現在、就労継続支援A型・B型事業所などで行われているものです。
就労継続支援A型事業所は、雇用契約を結びます。
週5日フルタイムや短時間勤務等、事業所によって働ける時間が異なります。
いずれの場合も最低賃金以上の賃金が支払われます。
一方、就労継続支援B型事業所は、雇用契約を結ばず、自分のペースで働けますが、作業に対する対価としては、賃金ではなく工賃が支払われます。
工賃は、最低賃金に達するものではなく、事業所によって違いがあるのが特徴です。
就労移行支援から一般就労できる?

結論から言うと、就労移行支援から一般就労は可能です。
就労移行支援から一般就労へ移行した方の数は、ここ数年で増加傾向にあり、就労継続支援からの移行者数よりも多くなっています。
実際に、厚生労働省の「一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)」の統計によると、令和4年の就労移行支援から一般就労への移行者数は、15,094人で57.2%。

引用元:厚生労働省「一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)」P5
就労移行支援を利用した人の過半数が一般就労に移行したといえます。
つまり、就労移行支援を利用すれば、半数以上の人が一般就労できると統計上言うことができます。
就労系障害福祉サービス事業所の中では就労移行支援の就職率が一番高い
就労系障害福祉サービス事業所には、就労移行支援事業所、就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所がありますが、厚生労働省の「一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)」の統計によればサービス終了者の就職率は「就労移行支援事業所」が54.7%と一番高くなっています。

引用元:厚生労働省「一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)」P6
そのため、就労系障害福祉サービス事業所の利用を通じて一般就労したいと考えているのであれば、就労移行支援事業所が統計上は就職率が高くおすすめと言えます。
就労移行支援を利用した後はどんな業種・職種に一般就労できる?
就労移行支援事業所サンヴィレッジの場合、主に次のような業種に一般就労実績があります。
- IT/通信業
- 人材サービス業
- 小売業
- サービス業
- 製造業
- 飲食業
- 教育/学校関連
- 公務員
- 医療
- 福祉
就く職種としては次のように事務職の方が52%と半数以上を占めます。

引用元:サンヴィレッジ「就職支援」
【障がい別】どんな業種・職種に一般就労が可能?
就労移行支援だけではなく、障がい者全体の統計情報にはなってしまいますが、厚生労働省が令和5年6月に行った「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」によれば、身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がい、それぞれの一般就先の業種トップ3は次のような結果となっています。
| 身体障がい | 知的障がい | 精神障がい | 発達障がい | |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 製造業(21.3%) | 卸売業・小売業(32.9%) | 卸売業・小売業(25.8%) | 卸売業・小売業(40.5%) |
| 2位 | 卸売業・小売業(21.2%) | 製造業(15.4%) | 製造業(15.4%) | サービス業(14.6%) |
| 3位 | サービス業(14.9%) | サービス業(13.2%) | サービス業(14.2%) | 製造業(10.4%) |
引用元:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」
どの1位〜3位の順番は違いますが、主に卸売業・小売業、製造業、サービス業が大半を占めています。
また、職種の1位〜3位は次の通りです。
| 身体障がい | 知的障がい | 精神障がい | 発達障がい | |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 事務的職業(26.3%) | サービスの職業(23.2%) | 事務的職業(29.2%) | サービスの職業(27.1%) |
| 2位 | 生産工程の職業(15.0%) | 運搬・清掃・包装等の職業(22.9%) | 専門的・技術的職業(15.6%) | 事務的職業(22.7%) |
| 3位 | サービスの職業(13.5%) | 販売の職業(16.8%) | サービスの職業(14.2%) | 運搬・清掃・包装等の職業(12.5%) |
引用元:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」
職種は業種とは違い、それぞれ障がいごとに違いがあります。
一般就労を目指す場合、就労移行支援を選ぶ際に見るべきポイントはここ!
一般就労を目指している人が、就労移行支援を利用する際には、事業所を選ぶのにポイントがあります。
事業所を選ぶポイントは、以下の5つです。
1:就職率
その事業所から、どれくらいの人が一般就労で就職しているのか、または、自分の希望する業種や職種に就職している人はどれくらいいるのか、というのは、事業所を選ぶうえでのポイントになります。
就職率、定着率ともに“ほぼ100%”を誇る障害者のための就職支援事業所がある。兵庫・神戸の「株式会社サンヴィレッジ」。同センターの定員は20人と多くないが、昨年度は1年間で21人が就職した。勤務先にはメガバンク、世界的飲料メーカー、大手家具チェーンなど誰もが聞いたことのある大企業がズラリ。職種も清掃、検品、事務職、システムエンジニアと多様だ。
2:支援実績
その事業所で、どのような支援が行われているのか、どういった支援が就職につながっているのか、といった点もポイントになります。
たとえばサンヴィレッジの就職支援実績は次の通りです。

3:支援内容の特徴
支援内容や訓練内容は、事業所によって違います。
自分の目指す資格の資格取得サポートがある、PC操作の習得に力を入れている、心理教育やコミュニケーションに力を入れている、就職活動のサポートが充実している、など、その事業所によって特徴があります。
支援内容の特徴は、事業所を選ぶ際のポイントです。
たとえば、サンヴィレッジの場合、次の「就労準備性ピラミッド」をベースに、個々に合わせた計画を立てて、支援しています。

また、上記様な支援を行った上に、実際に就労移行支援事業所の卒業者を多く受け入れている企業見学などを積極的に行っており、一般就労後に各業種・職種でどのような仕事を行うのかを実際に体感してもらうなどの支援も行っております。
過去にサンヴィレッジから6名の利用者さんを採用いただいた企業様の見学に行ってきました!
見学会では、実際に採用された利用者さんより
毎日の業務内容や一日のスケジュールなど仕事の説明をお伺いしました📝
4:自分との相性
事業所全体の雰囲気や、スタッフ・利用者との相性は、重要なポイントです。
自分に合う事業所でないと、通うのがつらくなってしまうからです。
また、自宅からの通いやすさも、重要です。
自宅から通いやすい(公共交通機関が利用しやすい)事業所でないと、通所が困難になる可能性があります。
5:体験利用の有無
事業所がどんな雰囲気で、自分に合うかどうかは、実際に体験してみないとわかりません。
見学だけではなく、一日プログラムを体験することで、雰囲気や相性が伝わります。
そのため、体験利用の有無は、重要なポイントです。
また、スタッフが気さくで丁寧な態度であり、気軽に相談できる雰囲気であるのも重要です。
サンヴィレッジは神戸市に2拠点、埼玉県川口市に1拠点、東京都文京区に1拠点を設けていますが、それぞれ雰囲気などを実際に見ていただくために、見学・体験を行っています。
就労移行支援から一般就労を目指すメリット

就労移行支援から一般就労を目指すメリットは、次の5つです。
- 自己理解や疾病理解が深まり、自分のニーズを把握できる
- 合理的配慮事項を説明できるようになる
- 生活リズムが安定し、毎日出勤できる体力がつく
- 就職活動をスタッフにサポートしてもらえる
- 就職後も定着支援があり、離職する可能性が低い
以下から、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1:自己理解や疾病理解が深まり、自分のニーズを把握できる
多くの就労移行支援事業所では、自己理解や疾病理解のプログラムを行っています。
自分の個性や特性、強み弱み、得意不得意を知ること、また、自分の病気や障がいの特徴や症状などを知ることで、自分はどんな働き方がしたいのか、どんな仕事が自分に合っているのかが見えてきます。
自己について理解を深めることで、就きたい職種が明確になってくるのです。
メリット2:合理的配慮事項を説明できるようになる
合理的配慮事項は、特に障がい者雇用やオープン就労の時に、説明する必要があります。
職場に対して、どんな配慮をしてほしいのか、どんな配慮があれば働きやすくなるのかを事前に説明できれば、就職後の働きやすさが違ってきます。
就労移行支援事業所では、スタッフと相談しながら、アドバイスをもらいながら、合理的配慮事項説明書を作成するので、「こんなこと書いてしまっていいのだろうか…」「面倒に思われないだろうか…」など不安にならずに、はっきりと自分の配慮して欲しい項目を伝えることが可能です。
メリット3:生活リズムが安定し、毎日出勤できる体力がつく
長く働き続けるためには、生活リズムが安定し、毎日出勤できる体力がなければなりません。
出勤と同じように、就労移行支援事業所に毎日通所して、日中活動をすることで、生活リズムを整え、体力をつけることができます。
メリット4:就職活動をスタッフにサポートしてもらえる
就職活動は、一人ではなかなか進まないものです。
書類選考や面接で落ちても、なぜだか理由がわからないし、そもそもどんなところに応募したらいいのかもわからないことが多いのではないでしょうか。
しかし、就労移行支援では、ハローワークにスタッフに同行してもらって、窓口の担当者を紹介してもらったり、企業面接や合同面接会に同行してもらったり、志望動機や自己PRの書き方を教えてもらえたりします。
こういったサポートが、就職につながりやすいといえます。
メリット5:就職後も定着支援があり、離職する可能性が低い
就労移行支援では、就職した後にも、「定着支援」というものがあります。
就労移行支援のスタッフが、定期的に面談して困りごとを聞いたり、企業訪問して職場の雰囲気や仕事ぶりを見るという内容。
時には、職場との仲介役になってくれたりと、サポートを受けられます。
こういったサポートにより、就職後の困難も解決しやすくなり、すぐに離職してしまう可能性を低くしているのです。
就労移行支援から一般就労した人の体験談

ここでは、就労移行支援事業所サンヴィレッジから一般就労した人の体験談を3人取り上げます。
体調管理を中心に訓練し、就職することができたAさん
Aさんは真面目に訓練へ取り組まれ、朝の遅刻や時間管理に課題がありましたが、一緒に工夫を重ねて改善し、このたび鉄の加工会社の事務職に就職されました。
セルフケア講座で心身の安定の大切さを学び、プロジェクトやイベントにも積極的に参加されていたAさん。
広報課ではポスター作成に挑戦し達成感を得られるなど、多くの経験を通じて自分の課題と強みを見直すことができたと話されています。
今後も努力を続けながら長く働き続けていただけるよう、私たちも応援しています。
就職者の声:体調管理を中心に訓練し、就職することができました!
サンヴィレッジでスキルと自信を得たBさん
Aさんは就職活動に不安を抱えていましたが、サンヴィレッジで訓練を重ねる中でコミュニケーション力や作業スキルを大きく伸ばされました。
折り紙やパソコン訓練で集中力や技術を身につけ、企業実習では清掃や検品など多様な業務を経験し、自分に合う仕事を見極める力も向上。
その成果として現在は清掃の仕事に就き、責任感を持って業務に取り組んでおられます。
サンヴィレッジを「成長を実感できる場所」と語る姿に、私たちも大きな喜びを感じています。
就職者の声:実習を通じて見つけた自分の強み!サンヴィレッジで得たスキルと自信
念願のフルタイムでの就職が決まったCさん
Aさんは入所当初、通所が安定せず体力面に不安がありましたが、支援員と相談しながら少しずつ通所を増やし、週5日通える体力を身につけてフルタイム就職を実現。
現在は鉄板加工の事業所でデータ添削業務に取り組まれています。
サンヴィレッジではパソコン訓練やセルフケア講座を通じてスキルや自己肯定感を高められ、「ここでの学びや人とのつながりが就職につながった」と話してくださいました。
一般就労のための就労移行支援の利用を迷っている方へ

「自分にできるかな」「行ってみて合わなかったらどうしよう」という不安を抱えながら、就労移行支援を迷っている方も少なくありません。
しかし、いきなり通い始める必要はありません。
まずは相談だけでも大丈夫です。
ほとんどの事業所では、体験利用から始められます。
たとえば「週に3回だけ行ってみる」「午前中だけ参加してみる」など、無理のない形で始める方も多いです。
スタッフも、「いきなり就職を目指さなきゃ」と思い込まずに、まずは生活のリズムを整えたり、自分の得意なことを見つけたりするところから支えてくれます。
そして、もし一度就職してうまくいかなかったとしても、やり直すことはできます。
「ダメだった」と感じる必要はまったくありません。
むしろ経験を通して、「次はどうしたいか」「何が合わなかったか」が見えてくるからこそ、次の選択がしやすくなるのです。
迷いがあるのは自然なことです。
少しだけ勇気を出して一歩踏み出してみると、「話を聞いてもらえてホッとした」「ここなら通えそうかも」と思えることがあるかもしれません。
あなたのペースで大丈夫です。
焦らず、まずは「見てみる」「聞いてみる」から始めてみてください。
就労移行支援から一般就労を目指す人の家族や支援者が知っておくべきこと

家族が支援をするときにまず意識してほしいのは、「無理に急がせないこと」です。
たとえば、家での様子を見て「働かないといけないのに…」と焦る気持ちが出てくることはありますが、強く勧めすぎると、かえって本人が心を閉ざしてしまうことがあります。
本人がまだ乗り気でないようであれば、「まずは見学だけしてみようか」「生活リズムを少し整えてみるのはどうかな」など、小さな一歩から始める提案が効果的。
急な変化を強いるよりも、「やってみようかな」と自然に思えるタイミングを待つことが大切です。
また、第三者に話してもらうことで、納得しやすくなるケースも多いです。
たとえば、相談支援専門員や医師、学校の先生など、日頃から関わりのある方に説明してもらうと、気持ちが動くことがあります。
本人にとって「家族から言われるよりも冷静に聞ける」と感じやすいのです。
また、支援者側は、「就労移行支援は一般就労を目指すための制度である」という基本をきちんと理解しておくことが必要。
中には、「毎日通えているからこのままでいい」と考える人もいますが、就労移行はあくまで期間の決まった支援です。
「就職が目標である」という点を見失わないことが大切です。
また、他の関係機関との情報共有も欠かせません。
たとえば、医療機関からの紹介状や学校の意見書などがあると、事業所側も安心して支援計画を立てやすくなります。
本人に合ったサポート内容を整えるには、正確な情報が必要だからです。
家族や支援者も、一緒に事業所の見学をすることをおすすめします。
「どんな人が通っているのか」「スタッフの対応はどうか」などを直接感じられるため、本人の気持ちに寄り添いやすくなります。
見学を一緒にすることで、本人が不安を抱えたときも「一緒に行った場所なら少し安心」と思えることが増えるのです。
就労移行支援の利用には申請や手続きが必要です。
そのため、制度に関する情報は事前にしっかり調べておくことが大事です。
「申請の流れってどんな感じ?」「誰に聞けばいいの?」といった不安に寄り添えるよう、家族側が調べておくとスムーズに進みます。
最後に忘れてはいけないのが、「本人が自分で一歩を踏み出せるように支える」という姿勢です。
家族や支援者が先回りして道を決めるのではなく、「こうしてみたい」と思えるように後ろから支えていく気持ちが大切です。
たとえば、「自分で電話してみたい」「面談にひとりで行ってみたい」と言い出せたときは、その気持ちを大切にしてあげてください。
本人の自立につながるかどうかは、支える側の関わり方にも左右されます。
「支える=指示する」ではなく、「寄り添う=一緒に考える」というスタンスが、安定した一般就労への支えとなります。
就労移行支援を受けても一般就労できないことはある

就労移行支援を利用したからといって、必ず一般就労にたどり着けるとは限りません。
もちろん、多くの方が目指しているのは安定した就職です。
しかし、さまざまな理由から就職まで進めないこともあります。
たとえば、体調が安定せず、毎日の通所が難しくなってしまうケースがあります。
特に精神的な症状が波のように現れる方にとっては、決まった時間に決まった場所に通い続けること自体が高いハードルになるのです。
数日通ったあとで急に休みが増えてしまうと、自信をなくしてしまうこともあります。
また、通所に必要な交通手段がない、家庭の事情で家を離れにくいなど、物理的な事情で安定した通所が難しい方もいます。
そうした場合、継続的な訓練を受けられず、就職活動に進むタイミングがつかめないことがあります。
さらに、本人が就職への準備段階にまだ達していないことも理由のひとつです。
たとえば、「働きたい気持ちはあるけれど、生活リズムが崩れている」「人とのコミュニケーションが苦手で訓練自体が苦痛になってしまう」など、心の準備や実生活の整えが必要な場合もあります。
他にも、希望する仕事内容と合う求人がタイミングよく見つからないこともあります。
本人に合った職場を探しても、「少しずつ仕事を始められる環境」が限られていると、無理に進めるよりも「待つ」という判断を選ぶこともあるのです。
ただし、うまくいかないことがあるからといって、就労移行支援の意味がなくなるわけではありません。
大切なのは、「今はまだそのタイミングではなかった」と受け止めながら、必要なステップをひとつひとつ積み重ねていくことです。
たとえ一般就労までに時間がかかったとしても、支援の中で得たスキルや自信、人とのつながりは、きっと次の挑戦の土台になります。
うまくいかないことも含めて、「働く力」を育てていく過程こそが、就労移行支援の大事な意味だといえます。
成功だけを目指すのではなく、自分のペースで「どう働きたいか」「どんな働き方が自分に合うか」を見つけていく。
こうした姿勢こそが、いつか安定した一般就労につながる力になります。
サンヴィレッジで就労移行支援のサポートを受けながら一般就労を目指そう!

就労移行支援から一般就労は可能です。
実際にサンヴィレッジからも多くの卒業生が一般就労を実現しています。
しかし、「それでもなかなか一歩を踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか。
兵庫県・埼玉県・東京都に事業所がある就労移行支援事業所サンヴィレッジでは、随時相談や、見学・体験を受け付けています。
まずは見学してみるだけでも大きな一歩です。
もし兵庫県神戸市、埼玉県川口市、東京都文京区にお住まいの方で就労移行支援を検討されている方であれば、ぜひお気軽にご見学ください。




