就労定着支援とは?支援内容や料金、流れなどを徹底解説
就労移行支援を経て、就職できたのは良かったけれど、就職した後が不安という方も多いのではないでしょうか。
実際、就職してみないとわからないことはたくさんあります。
特に、職場の人間関係などは、職場訪問をしたとしても、わからないことの典型です。
そこで、就職後の不安を解消するサポートとして、「就労定着支援」というのがあります。
この記事では、就労定着支援とはどんなものか、支援内容や利用の流れなどを詳しく解説します。
就労定着支援とは?知っておきたいこと

就労定着支援とは、就労系のサービスを経て就職が決まった後に、長く安定して働き続けられるようにサポートする支援で、障害福祉サービスの事業の一つです。
就労移行支援に通っていた方は、就職して半年間は、通っていた事業所の就労定着支援サービスを利用することができます。
就労定着支援について知っておきたいこととして次の2つがあります。
- 就労定着支援の対象者
- 就労定着支援の利用期間
以下から、それぞれについて詳しく説明します。
就労定着支援の対象者
就労定着支援の対象者は、就労移行支援を利用して就職した人、あるいは就労系の障害福祉サービスの利用を経て一般就労した障がいのある人で、就職してから半年が経過している人です。
就労系の障害福祉サービスとは、就労移行支援、就労継続支援、自立訓練、生活介護を指します。
障がいは、身体、知的、精神、発達などを含み、障がいの種類や程度に応じた個別支援が受けられます。
また、現在休職中の人でも、障害福祉サービスの利用を経て復職した際には、支援を受けることができます。
就労定着支援の利用期間
就労定着支援を利用できる期間は、最長3年、または3年と6ヶ月となっています。
また、就労定着支援の支援期間は最大3年間となっているが、就労定着事業所は支 援期間が終了するまでに、利用者が日常生活又は社会生活の課題に対して対処でき るように支援していく必要があり、支援終了時点において特段の支援がなくても就 労定着が実現できる状態を目指していくことが重要である。 ただし、支援期間を越えても引き続き支援が必要であると就労定着支援事業所が 判断した場合、就労定着に向けた取組を継続することは差し支えない。
引用元: 厚生労働省「就労定着支援の実施について」
就労移行支援を利用していた方は、最初の半年間、利用していた就労移行支援事業所の就労定着支援を受けられます。
一方、就労移行支援以外の就労系サービスを利用していた方は、就職してから半年間は、就労定着支援を利用することができません。
つまり、就労移行支援を利用して一般就労した方は、他のサービスを利用していた人に比べて、半年間長く就労定着支援を受けられるということになります。
ただし、最初の半年と、それ以降の3年間は、別の事業所になる可能性もあります。
就労定着支援の支援内容

就労定着支援の支援内容は、主に以下の4つです。
- 定期的な面談・相談支援
- 職場との調整や仲介
- 生活面でのアドバイス
- キャリア継続のサポート
ここから、それぞれ詳しく見ていきましょう。
定期的な面談・相談支援
就労定着支援の支援員が、職場を定期的に訪問し、支援員と本人、あるいは支援員と本人と企業側の担当(上司や人事課など)の三者と面談を行います。
本人が職場で困っていることや課題、悩みなどを聞き、どうしたら職場で長く安定して働き続けることができるかのアドバイスや環境調整をしていきます。
職場との調整や仲介
障がいのある人が長く安定して働き続けるためには、職場側の理解や調整も欠かせません。
支援員が本人の悩みや困りごとを職場の人に伝えることで、障がいについて理解を深めてもらい、休憩時間の調整や、労働環境の調整など、さまざまな配慮を求めていきます。
また、本人が人間関係やコミュニケーションに課題を抱える場合には、支援員が仲介。
本人が本当に伝えたいことを職場側に伝えたり、連絡や報告の齟齬を埋めたり、改善方法を一緒に検討したりします。
生活面でのアドバイス
職場での安定した勤怠のためには、規則正しい生活リズムが必要です。
なかなか生活リズムが整えられなかったり、遅刻が多かったりする場合には、生活面でのアドバイスも行います。
本人が納得できる形で、勤怠を安定させられるようサポートします。
また、家族との関係がうまくいかない場合や、金銭管理がきちんとできない場合なども、相談可能です。
キャリア継続のサポート
復職・再就職した人が、休職を繰り返さないでキャリアを継続していくために、就労定着支援の支援員がサポートします。
生活管理や体調管理をはじめ、業務の悩みや人間関係など、働く上での課題や問題点を一緒に検討していき、メンタルの安定を図ります。
就労定着支援の利用の流れ

就労定着支援を利用する流れは、以下の通りです。
- 相談・申請
- 支給決定・受給者証の交付
- 事業所との契約
- 支援開始
以下から、一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.相談・申請
まず、住んでいる市区町村の障害福祉課の窓口に相談し、障害福祉サービス受給者証の申請をします。
就労移行支援を利用していて、同じ事業所で引き続き就労定着支援を利用したい場合は、個別支援計画を作成している相談支援専門員に相談しましょう。
違う事業所を利用する場合は、利用する事業所を探して決めます。
事業所が決まったら、相談支援専門員のモニタリングを受け、受給者証発行のための申請書類を作成します。
2.支給決定・受給者証の交付
申請が受理され、市区町村の判断で支給が決定されたら、障害福祉サービス受給者証が交付されます。
3.事業所との契約
受給者証が届いたら、就労定着支援を受けたい事業所に行き、正式にサービスの契約をします。
4.支援開始
契約をしたら、支援開始となります。
担当のスタッフがつき、面談の上で個別支援計画が作成され、計画にのっとった支援が開始されます。
就労定着支援の利用料金

就労定着支援を利用する際の料金は、期間によって決まります。
就労してから半年間、元の就労移行支援事業所で定着支援を受ける場合は、料金はかかりません。
その後、3年間利用する際には、本人の世帯収入が多ければ、利用料金がかかる場合があります。
利用料金は、就労移行支援と同じカテゴリーで分けられており、収入によって負担上限月額が決まっています。
負担上限月額は、以下の通りです(基本的に就労移行支援と同じです)。
| 世帯の収入 | 負担上限月額 | 備考 |
|---|---|---|
| 生活保護受給者世帯 | 0円 |
生活保護を受給している世帯 |
| 低所得者世帯 | 0円 | 市町村民税 非課税世帯 |
| 市町村民税課税世帯 | 9,300円 | 市町村民税 課税世帯 |
| 上記以外 | 37,200円 | 全年度年収が概ね600万円以上 |
サンヴィレッジの就労定着支援の3つの特徴

就労移行支援事業所サンヴィレッジは、兵庫県神戸市、埼玉県川越市、東京都文京区に拠点を置く就労移行支援事業所です。
サンヴィレッジでは、就労定着支援にも力を入れています。
サンヴィレッジの就労定着支援の特徴は、以下の3つです。
- 電話・メール相談窓口
- 職場訪問面談
- OB・OG会
以下から、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
特徴1:電話・メール相談窓口
就職すると、働く上でさまざまな悩みが出てきます。
ともすると定期面談まで待てないような、緊急の問題が発生するかもしれません。
そこでサンヴィレッジでは、電話やメールの相談窓口を開設しています。
電話やメールの相談窓口では、「何か困ったことがあった時にすぐに相談できる」という特徴があります。
サンヴィレッジのスタッフが、親身になって相談に乗ってくれるため安心です。
電話が苦手な人もメールで相談できるため、少しハードルが下がるはず。
働いていて緊急の問題が発生した際には、遠慮せずすぐに相談しましょう。
特徴2:職場訪問面談
サンヴィレッジでは定期的に職場を訪問し、面談を行っています。
職場を訪問することで職場の雰囲気がわかり、本人がどのように業務に取り組んでいるかもわかります。
本人とサンヴィレッジのスタッフの二者面談はもちろん、必要があれば企業の担当者との三者面談も可能です。
個人的な悩みがある時は二者面談で企業側に伝えたいことや、理解・配慮して欲しいことがある時は三者面談と、使い分けることもできます。
職場の人間関係が上手くいかなかったり、業務内容や業務量が本人に合っていなかったり、仕事に行くのがしんどいと感じる時は、面談でしっかり相談すると良いでしょう。
サンヴィレッジのスタッフは、経験豊富なので、そういう時にどうしたらいいかアドバイスができます。
また、場合によっては、職場との調整や仲介も担います。
特徴3:OB・OG会
「就職をしてサンヴィレッジを卒業した方」同士の交流会として、茶話会や昼食会を行っています。
サンヴィレッジで一緒に訓練を頑張っていた仲間の近況を聞くことで、一緒に喜び合ったり、悩みを共有したりして、仕事を続ける意欲やエネルギーを新たに抱くことができます。
長く安定して働き続ける上で、仲間と励まし合うことは、大きな支えになるといえるでしょう。
就労定着支援に関するよくある質問

就労定着支援に関するよくある質問として、次が挙げられます。
- 就労移行支援と就労定着支援の違いは?
- 就労移行支援を使っていないと利用できない?
- 就労定着支援を受けていることを職場に知られてしまう?
以下から、各質問に答えていきます。
就労移行支援と就労定着支援の違いは?
就労移行支援というのは、何らかの障がい(精神、知的、身体、発達など)や難病をお持ちの方が、一般就労を目指すことをサポートするところです。
つまり、「就労まで」が主なサポートになります。
一方、就労定着支援は、対象者は同じですが、「就労した後」に受けるサポートです。
障がいや難病をお持ちの方は、就労がゴールではなく、むしろ就労がスタートで、そこからどれだけ安定して長く働き続けられるかが重要です。
したがって、就労定着支援は、障がいや難病をお持ちの方が、安心して仕事を続けられるようにサポートする内容になっています。
今、障がい者雇用が多くなっていますが、企業の方に理解がないことも多々あります。
本人は一所懸命頑張っていても、企業側の理解不足で上手くいかない時もあるため、そういう時に就労定着支援でサポートを受けられると、心強いです。
逆に、本人のコミュニケーション困難が原因で、職場で上手くいかない場合も、就労定着支援のスタッフが間に入って、誤解を解いたり、本人の意思をきちんと伝えることで、うまくいく場合もあります。
就労定着支援は、あくまでも本人に寄り添って、その職場で本人が自分らしく力を発揮できるようサポートします。
就労移行支援を使っていないと利用できない?
就労定着支援は、福祉サービスを利用して就職した方が対象のサービスです。
その為、就労移行支援や就労継続支援等の福祉サービスを受けていない状態で就職した場合は、利用することができません。
就労定着支援を受けたい場合は、就労移行支援などの福祉サービスの利用をして就職を目指しましょう。
就労定着支援を受けていることを職場に隠すことはできる?
就労定着支援では、支援員が職場を訪問して、職場の上司や同僚との関係調整や、環境調整を行う必要があります。
そのため、職場の方に隠して就労定着支援を受けることはできません。
就職後も安心して働き続けたいならサンヴィレッジが最適!

就労定着支援は、就職後も安心して長く働き続けたい方のための支援サービスです。
就労定着支援を受けたいのであれば、就労定着支援を手厚く行っている就労移行支援事業所を利用すると良いでしょう。
兵庫県神戸市、埼玉県川口市、東京都文京区に拠点のある就労移行支援事業所サンヴィレッジでは、就労移行支援とともに、就労定着支援にも手厚いサポートを行っています。
信頼できるスタッフにサポートしてもらいつつ、安心して働き続けたいなら、サンヴィレッジが最適です。
お近くにお住まいの方は、一度相談・見学にお越しください。




