私は現在、食品関係の会社で新業務の開発に携わっています。

自分が学んだ資格を会社の利益に活かすことができ

成果物ができたときの喜びはひとしおです。長く働きたいと思います。

　

私の障がい特性はボーダーに近い発達障がいです。

社会での常識の理解が鈍く、理解してからも合わせることに疲れてしまい、二次障がいでうつ病になりました。

現在でも疲れやすさがあるため、会社に配慮いただいて、負荷の少ない形態で勤務させていただいております。

　

サンヴィレッジへは2年通所していました。

入所前の私は再就職に向けて焦っており、がむしゃらに面接を申し込んでは不採用になり、

さらに心が落ち込んでいく負のスパイラルの中にいました。心身ともに弱り切っていました。

　

そんな中、複数の縁でサンヴィレッジを知り

当時の支援員さんや利用者さんたちに温かく迎えていただいたことを覚えています。

入所当初は体力が落ち切っていて、週4日午前中だけの通所そのものが訓練になっていました。

短期的なゴール設定が必要な私にとって、

パソコンの社内資格取得やビジネスマナーの学び直しはちょうどいい活動目標となりました。

　

　

一方、朝礼やグループワークでの利用者間の交流はとても心温まるものでした。

　

通所にようやく馴染んできた折にコロナ禍がやってきました。

未知の災害に対して世の中すべてが手探りで動いている中、在宅での訓練が多くなりました。

私はこの期間を資格取得のための勉強にあてました。
しかし、一人では続かなかったです。

支援員さんたちに見守ってもらいながら、

利用者・支援員がリモートでつながっていたからこそ続けることができ、成果が得られたと確信しています。

　

資格取得を活動の軸にして、いくつか成果が出てきた頃、

私をずっと見守っていただいた支援員さんから紹介いただいたのが、現在の会社です。

　

一方で合同就職面接会でも1社、内定をいただくことができました。

大変迷いましたが、社長とじっくり面談することができ、

チャレンジしてみたいと思う気持ちが強くなり、現在の会社を選びました。

　

自分では案外自分自身を理解できません。

現在の会社と私との相性が良さそうと判断し、機会をいただけたのは支援員さんのおかげです。

現在、私はトライアル雇用期間を終え、働き続けています。

開発の仕事も成果が出はじめました。

在宅期間中に身に付けた勉強の習慣から、仕事に役立ちそうな資格を先日新たに取得できました。

　

ほとんど寝たきりに近い状態にあった入所前の時期には、想像できなかったほど現在は充実しています。

自身が幸福の中にいることを噛みしめ、味わっています。

ここにいられるのは、見守り続けてくださった支援員さんと、一緒に頑張ってきた利用者さんたちのおかげです。

　

私も温かい空気をつくる一人になれることを目指しながら、これからも働き続けたいと思います。

ありがとうございました！

　

(在籍：三ノ宮センター)