自信がついて人生が変わった就職

明るく社交的なAさんですが、就職に対しては不安がいっぱいでした。
特に人間関係に対する不安が大きく
過去のトラウマからなかなか勇気を出して就職することができませんでした。
色々と不安ばかりでどうしようか…と悩んでいる時にサンヴィレッジに出会い
相談もたくさんしながら自分に合った職場に就職することができました。
今回はAさんにこれまでの苦労や頑張ってきたことなどをインタビューしました。
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Q どのような仕事をしていますか?
ホテル内にある和食店にて調理補助の仕事をしています。
宴会やレストランでの対応、食器の拭き上げ、食材の数をわける仕事です。
以前から調理補助の仕事をしてみたいという気持ちはありましたが、
なんとなく怖いイメージもあり勇気が出ませんでした。
ですが、見学・実習を通して職場の雰囲気を知ることができたことが一番大きかったです。
怖いイメージもありましたが、そんなこともなく皆さん良い人ばかりで安心して就職できました!
Q Aさんがサンヴィレッジに通うキッカケは何ですか?
以前、ハローワークの職員の方から
「Aさんは一般就労でも働けるよ!」と言われて障害を伏せて働いたことがあります。
事故を起こし障害を持ってから初めての就職でした。
もちろん不安もありましたが自分なりに一生懸命に頑張っていましたが、
上司から「やる気がない」と言われ、試用期間1カ月でクビになった事があります。
それからしばらくして区役所の就労支援の方から「就労移行支援事業所」の話を聞いて、
サンヴィレッジを紹介してもらったことが通所をはじめた経緯です。
“早く仕事をしないと!”という焦る気持ちを一旦落ち着かせて、
まずは自分のできることを探すということを優先しました。
まずは見学に行き、その後体験を経て素直に
「楽しい」「ここなら頑張れるのではないか」と思い利用を決意しました。
Q サンヴィレッジで頑張ったことを教えてください
これまであまりさわったことのないパソコン訓練に没頭しました。
特にワード・エクセルは就職後も何かの役に立つ!と思い一生懸命に取り組みました。
実際、就職してみると食材発注の際にエクセルを使用するので
勉強しておいてよかったと心からそう思います。
あとはコミュニケーションの訓練にも注力しました。
相手を嫌な気にさせないで自分の意見を言うということは誰でもできることではなく技術が必要です。
そういったこともグループワークを通して学ぶことができました。
最後に在宅訓練の経験です。通所をせずに訓練することは本当に大変でした。
誰にも見られていないのをいいことについだらけてしまいそうにもなりましたが
スタッフさんと二人三脚で訓練に取り組むことができたので
目標も細かく設定し達成することができました。
Q 就職するまでに困難だったことはありますか?
障がい者枠で募集している企業であっても
障がい者のことを理解していない企業もあると気付きました。
ある面接で、障がい者雇用を理解していない企業がありましたが
スタッフさんが同行してくれたので安心して対応できました。
調理補助の仕事は厳しい世界、自分には無理だと思っていましたが、
応募する前に見学や実習を行うことで思っていたイメージと全然違うことが理解できたので
見学や実習に行けて本当に良かったです。
Q サンヴィレッジの訓練で取り組んでおいてよかったことを教えてください
PJMT(プロジェクトミーティング)です。
グループに分かれて、それぞれの役割分担を決めて
プロジェクトを進めていくという実践的な訓練に取り組みました。
就職後、同じ業務であってもそれぞれに役割分担があり、
全く同じことをしている人は居ないと思います。
各々の持ち場・役割を全うすることが重要だと気付き
お互いに足りないところを補い合うことも必要だと学びました。
Q Aさんにとってサンヴィレッジとは何ですか?
一言で表すとすれば「楽しく学びながら成長できる」です。
今まで気が付かなかったこともたくさんありますが
サンヴィレッジでは楽しみながらスキルを習得することができました。
難しいこともありますが
その度にスタッフさんと相談をしながら進めることができたので安心感もあります。
ひとりでの就職活動は心が折れることもありますが、
サンヴィレッジは一人じゃないと実感できる自分の居場所でした。
Q 最後に一言お願いします。
なんでもひとりで考えずに、信頼できるスタッフさんに話してみる、
相談するということはとても大事なことです。
私は前まで接客しかしたことがないという理由で、他の仕事は出来ないと思っていて
「できない、できない」の繰り返しでした。
単純で黙々と取り組む作業も、必ず後の自分の為になります。
自分には合っていない…と感じるような訓練内容でも、
ひとつひとつの訓練はどんな職業であっても活かすことができます。
そうしているとどんどん自分が拓けていって、
自分でも知らなかった自分が見えてくるようになります。
まずは、何でもコツコツと取り組んでほしいと思っています。
「意外と出来た★自分でもできるんだ★」という成功体験をいくつも積み上げていってほしい、
私のように自信に繋げてほしい、と皆様に対してそう思います。
(在籍:神戸元町センター)