『できること』を選択することができた就職
私は、小学生の時に先天性の病気の後遺症で右半身が不自由になりました。
その後は皆と一緒に中学や高校にも進学しましたが
高校を卒業してからは障害のこともあり
なかなか自分の希望する職が見つからずハローワークに通う日々が続きました。
自分一人でどうすればいいのか分からなくなり悩んでいたので
区役所に相談に行くと『就労移行支援事業所』という施設を教えてもらい
いくつか見学に行きました。
その中で雰囲気がとてもよく、暖かく迎えて下さり
場所的にも通いやすかったサンヴィレッジに通所をはじめました。
サンヴィレッジに通所を始めた当初は
パソコンスキルなどは全くなく、タイピングもすごく遅かったです。
ですが、訓練していくうちにパソコンスキルが身に付き、タイピングも早く打てるようになりました。
パソコンの訓練も非常に有意義な時間になりましたが、様々な実習にも行かせてもらいました。
元々、介護職や医療系に興味があったので、介護の実習に何度か挑戦しましたが
そこで学んだことは“自分の出来る事とやりたい事の職は結び付かない”ということでした。
自分一人の就職活動では、
もしかしたら無理して頑張って就職しても続かなかったかもしれません。
実習を繰り返し行うことで新たな気付きがあったことは本当に良かったと思います。
私が就職した所は医療系の事務補助ですが
やりたいことが出来ないと分かったとしても、夢を完全に諦めるわけではなく
希望した職に携われる仕事を提案してくれたサンヴィレッジには感謝しています。
働くことは初めてで不安がいっぱいですが、学んだことを活かして頑張っていきたいです。
(在籍:三ノ宮センター)