訓練での様々な変化が就職へつながりました 就労移行支援事業所サンヴィレッジ

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訓練での様々な変化が就職へつながりました

穏やかで、控えめでありつつも、周りの方からの信頼が厚かったAさん。 通所時間や通所日数を少しずつ増やしながら 着実に訓練を重ねてこられました。 「どんな仕事がいいのか… どんな働き方がいいのか…」 スタッフとじっくり話し合いながら就職活動を進め、この度ご就職が決まりました! Aさんにサンヴィレッジで過ごした時間を振り返っていただきました。   Q. どんなお仕事に決まりましたか?

官公庁の総務の仕事です。 当面は事務補助、ゆくゆくは来客対応や電話対応も担当する予定です。

  Q. サンヴィレッジではどのような訓練をされましたか?

パソコンや就労準備マナー講座や手話、ヨガなど、全部参加する気持ちで取り組みました。 ただ、最初からいくつも平行して取り組むのは難しかったので、 まずはパソコンから…という風に 少しずつ内容を増やしていきました。

  Q. 印象に残っている訓練はありますか?

プログラムではセルフケアです。 資料は全部残していますので、たまに開いて内容を思い返しています。

 

模擬面接会があったのもよかったです。 履歴書や職務経歴書の文章のチェックをしていただき、文章表現も勉強になりました。 ハローワークでも応募書類の書き方は教わりますが、ここまでのレベルではありませんでした。 書き方がかなり進歩したと思います。

 

模擬面接は緊張しましたが、毎回フィードバックをしていただいたので 繰り返すごとに、自分の言いたいことがまとまってきました。 以前は言いたいことがうまく伝えられませんでしたが、 少しずつ、自分らしさや自分の思いを忠実に伝えられるようになりました。 「これを言おう」ではなく、持ち札を準備する、 一夜漬けではなく、全体を見て答えられるようになった という感じです。 面接官の質問に いろんなことを紐づけて答えられるようになりました。

  Q. 通っている間、頑張っていたことはありますか?

生活リズムを変えることです。 これまでは 朝、起きづらい状態が続いていましたが、今ではなくなっています。 自分で改善するには難しさがありましたが

スタッフとの面談で言われたことを実践した結果、夜型から朝型に変わりました。 「まずは就寝時間を30分ずらしましょう」と言われ

入浴時間を早めるようになってから寝る準備がゆっくりできて、疲れも取れやすくなりました。 休日も必ず着替えるようになって いつでも気軽に家から出られるようになりました。 周りの方からすると些細なこかもしれませんが、分にとっては大きな変化です。

  Q. サンヴィレッジに通ってよかったことは何ですか?

なにより 就職できたことです。 利用期限内に就職できないかもしれないと思っていましたので、就職できてよかったです。

 

スタッフとの面談の時間もよかったです。 プログラムでは、なかなか周りと馴染みきれなかったりしましたが 面談では自分のつまらない話も引き出してくださいました。 自分のことを話すのが苦手でしたが

定期的な面談時間があったことで少しずつ話せるようになりました。 感情や状態の理解が深まったと思います。 無理なことではなく、自分に合った「日常のできそうなこと」をアドバイスしてもらえてよかったです。

  Q. 就職するまで困難はありましたか?

サンヴィレッジに入所するまでにも何十社と応募して、就活の難しさは感じていました。

自分の障害を理解していくことにも戸惑いや抵抗がありましたが、スタッフから 「障がいというより自分らしさという表現でかまわない」と言われ、 「こういう人間です」と伝えられたらいいんだ と思えるようになりました。

  Q. これから就労移行の利用を考えている方や、一緒に訓練した仲間へメッセージはありますか?

「生活リズムを整えることが大事」とよく言われます。 でもあまり言われすぎると「そんなことはわかっている」と思ってしまいます。 わかっていてもできないことで、落ち込んだり悩んだりしました。

 

でも、生活の中で何かひとつでも変わると他のことも変わってきたりします。 それが何かは 人それぞれだと思います。 全部を一気に変えるのではなく、小さなきっかけや工夫で好転すると思います。

    (在籍:神戸元町センター)