就労移行支援のリアルな就職率は57.2%!就職率が高い就労移行支援の特徴は? 就労移行支援事業所サンヴィレッジ

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就労移行支援のリアルな就職率は57.2%!就職率が高い就労移行支援の特徴は?

就労移行支援は、障がいや難病のある方が、一般就労(障がい者雇用含む)を目指す障がい福祉サービスです。

では実際、どれくらいの方が就労移行支援を通じて就職しているのでしょうか。

この記事では、就労移行支援のリアルな就職率と、就職率の高い就労移行支援事業所の特徴を詳しく解説していきます。

就労移行支援の就職率(一般就労移行率)は57.2%

就労移行支援の就職率とは、就労移行支援のサービス利用を終了して、一般就労に移行した人の割合を示します。

就労移行支援を利用して一般就労に移行した人は、令和4年度の厚生労働省「一般就労への移行者数・移行率の推移」によれば57.2%となっており、平成27年度から右肩上がりの傾向にあります。

人数で言うと、令和4年度では15,000人を超える人が、就労移行支援を利用して一般就労に移行しているということです。

障がい福祉サービスの就労系では、就労移行支援のほかに、就労継続支援A型・B型と自立訓練がありますが、A型は就職率26.2%、B型は10.7%、自立訓練は11.9%と低く、就労系サービスの中では、就労移行支援の就職率が目立って高くなっています。

就労移行支援の障がい別の就職率

東京都福祉保健局 「令和4年度就労移行等実態調査概要」によれば、就労移行支援の障がい別の就職率は、発達が最も多く51.4%、次いで精神が50.0%、身体が42.2%、知的が42.1%となっており、発達・精神に障がいを持つ方の就職率の良さが目立ちます。

これは、就労移行支援の利用者が、精神・発達の方が多いということもあるでしょう。

就労移行支援の利用者数は、令和2年度の4,422人中2,164人が精神の方であり、約半分ほどを占めています。

発達の方は968人で4分の1ほどです。

ただし、「就活せずに利用を終了した人」を除けば就職率は70〜80%にまで上ると予想される

就労移行支援を利用して一般就労に移行した方の就職率(57.2%)は「サービス利用を終了した人」で計算されているため、途中で退所した方も母数に含まれています。

そのため、就労移行支援を利用して、かつ「就活した人」に限定すれば、就職率は70~80%まで上がると推測されます。

就労移行支援で就活した人に限定すると就職率が70%〜80%になると言える理由は、就労移行支援を利用しても、「就活せずに利用を終了した人」が20%〜30%はいるからです。

また、この就職率は、「一般就労に移行した人」に限っているので、パートや派遣社員・契約社員などの非正規雇用、あるいはフリーランスとして独立した人は含まれていません。

就労移行支援の就職率は事業所によって大きな格差がある

就労移行支援の就職率は、事業所によって大きな格差があることも事実です。

大手企業の事業所は、実績が豊富だったり、独自の求人ルートが豊富だったり、そもそも事業所自体が特例子会社だったりと、一般就労に移行する有利な条件がそろっています。

ただし、大手でなくても、就職率の高い事業所はあります。

たとえば、就労移行支援事業所サンヴィレッジの2018年時点の就職率はほぼ100%です。

就職率、定着率ともに“ほぼ100%”を誇る障がい者のための就職支援事業所がある。兵庫・神戸の「株式会社サンヴィレッジ」。

引用元:デイリースポーツ「就職率“ほぼ100%”の障がい者就職支援 就職先も有名企業がズラリの理由」

2016年の開所以来、就職できなかったのは、長期入院になった人のみとなっています。(2018年時点)

なぜここまで高確率なのかというと、就労支援部が企業に直接営業をかけて求人を募り、その上で求められている人材を紹介するというシステムをとっているからです。

さらに就職後もサポートを継続し、職場定着率も94%と高くなっています。(2024年10月末時点)

一方で、あまり企業にコネのない事業所や、利用者の就職活動のサポートが十分でない事業所は、就職率が低くなってしまいます。

そのため、事業所によって就職率に大きな格差が出てきてしまうのです。

※現在のサンヴィレッジでは、「就活せずに利用を終了した人」が15%~20%程度、就職率は80%~85%あたりを推移しています。

 

就職率の高い就労移行支援事業所の7つの特徴

就職率の高い就労移行支援事業所の特徴は、以下の8つです。

  • ・「自己理解」や「心理教育」のプログラムが多い
  • ・基礎的なPCスキルがしっかり身につく訓練を行っている
  • ・一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成している
  • ・大手企業やハローワークと強いつながりがある
  • ・独自の求人ルートを持っている
  • ・職場体験や職場実習の機会がある
  • ・就職後の定着支援が手厚い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特徴1:「自己理解」や「心理教育」のプログラムが多い

障がいを抱えた方が就職するのにまず必要なのは、「自分の障がいや特性をしっかり理解しているかどうか」です。

障がいを抱えた方の就職には、「自分に合った職場を選べるか」が欠かせません。

そのためには、自分のことや、自分の障がいや特性をしっかり理解することが必要です。

「自己理解」のプログラムでは、自分の強みや弱み、性格の特性など、「心理教育」のプログラムでは、自分の障がいやその障がいの持つ特性などについて、しっかりと学びます。

自分の障がいやその特性を理解できて初めて、「自分に合った職場」を選ぶことができるのです。

特に、障がい者雇用では、「配慮事項」をきちんと伝えることが重要です。

配慮事項を伝える時に、「自分はこのような特性があって、○○が得意で○○が苦手だから、こういう配慮をして欲しい」とはっきり言えれば、採用する企業の方も、この人にはどんな業務が可能で、どんな配慮をすればいいのかがしっかりわかって、採用につながりやすくなります。

そこで重要になるのが「自己理解」や「心理教育」のプログラムです。

自己理解や心理教育のプログラムでは、自分が抱えている病気の特徴や傾向、どんな時にストレスを感じやすいか、どんな時に病状が悪くなるかのサインや、ストレスを感じた時にどう対処したらいいかなども学びます。

これにより、就職後も自己コントロールすることができ、体調が安定して、長く働き続けることができるようになります。

特徴2:基礎的なPCスキルがしっかり身につく訓練を行っている

昨今は多くの職場で基礎的なPCスキルが欠かせないものとなっています。

特に事務の仕事では、Word、Excel、PowerPointの基本的なスキルは必須です。

また、在宅勤務やリモート会議のあるところでは、ZoomやTeemsなどのビデオ会議のスキルも求められます。

こういった基礎的なPCスキルを、しっかり身につけられるような訓練を行っている事業所は、就職率も高いと言えるでしょう。

事業所によっては、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格取得を支援しているところもあります。

たとえば、サンヴィレッジでは資格取得の支援に加えて、実務訓練で実践的にそのスキルを活用できるよう支援しています。

資格を取得しても実際に操作できなければ意味がありません。

資格取得と実践訓練の両面からPCスキルを高めていくサポート体制が整っている就労移行支援事業所を選ぶのがポイントです。

特徴3:一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成している

障がい名は同じであっても、一人ひとり症状や特性は違うのはもちろん、希望する職種も違います。

そのため、就労移行支援では、一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成することが重要です。

全員が同じカリキュラムを一斉に行えばいいわけではなく、その人その人の状況や状態、特性や希望などに合わせたカリキュラムを作成してくれるところは、就職率が高くなる傾向にあります。

サンヴィレッジでも、一人ひとりの特性をしっかりと理解し、それぞれのスキルや習得するスピードに合わせた支援を行っています。

このようなきめ細かい支援を行っている事業所が、就職率が高くなるのです。

特徴4:大手企業やハローワークと強いつながりがある

大手の事業所でも、小さな事業所でも、大手企業や地元のハローワークと強いつながりがある事業所は、就職率が高いです。

大手企業は、障がい者を一定数雇わなければならないため、障がい者雇用を推進している企業が増えています。

そこで、信頼できる就労移行支援事業所とつながりを持ち、そこに求人を持ってくる場合があるのです。

また、ハローワークには、障がい者専用窓口があります。

ハローワークの障がい者専用窓口の職員は、障がい者の就職活動のプロなので、その職員とつながりのある就労移行支援事業所なら直接紹介してもらえます。

紹介される就労移行支援やハローワークの障がい者専用窓口では、それぞれに適切な求人を探してくれるため、就職率が高くなるのです。

特徴5:独自の求人ルートを持っている

大手企業でなくても、障がい者雇用をしたい企業は数多くあります。

障がい者雇用をしたいと思っている企業から、いかに求人をとってこれるかは、就労移行支援事業所のスタッフの腕にかかっているのです。

事業所の中には、こうした独自の求人ルートを持っているところがあります。

たとえばサンヴィレッジでは、事業所のスタッフから企業に直接営業をかけて求人を取っているため、IT/通信業・人材サービス業・小売業・サービス業・製造業・飲食業・教育/学校関連・医療・福祉など幅広い分野で、地元の優良企業からの求人も多く持っています。

独自の求人ルートを持っている就労移行支援事業所は多くの選択肢の中から自分に適した職場を見つけることができるため、就職率も高い傾向にあります。

特徴6:職場体験や職場実習の機会が多い

長く働き続ける上で、自分に合った仕事をするというのは重要なことです。

しかし、働いてみないとわからないことも多いため、職場実習や職場体験の機会があるのは、求職者にとって有り難いと言えます。

職場体験や職場実習を多く行っている事業所は、就職率が高くなる傾向にあります。

たとえばサンヴィレッジでは、館内集配、社内販売、清掃、検品、名刺作成など様々な業務の実習を行っています。

実習に参加することで、学んだ知識やスキルを活かして実務経験を積むことが可能です。

また、業界や職種についての理解を深めることができ、職場の雰囲気にも触れることで職場とのミスマッチを防げるため、就職率が高くなるのです。

特徴7:就職後の定着支援が手厚い

安定して就職率が高い事業所は、就職した後の職場定着率も高くなっています。

就職後の定着率が高い理由は、就職後の定着支援が手厚いからです。

就職後の定着支援とは、定期的な職場訪問や面談、職場との関係調整など就職後も長く安定して働き続けられるように支援することです。

こうした手厚い定着支援により、職場定着率が高まることで、企業からの信頼を得ることができ、また次の求人につながっていくのです。

就労移行支援の就職率に関するよくある質問

就労移行支援の就職率に関するよくある質問をまとめました。

就職が決まりやすい職種や業種はありますか?

一般事務や軽作業は、一般応募でも障がい者雇用でも求人が多く、未経験でも応募しやすいため、就職が決まりやすいと言えるでしょう。

また、専門スキルや資格を持っているなら、IT系も決まりやすいと言えます。

障がいの程度によって就職率に差はありますか?

障がいの程度は、あまり関係がありません。

適切な支援を受けて、安定した体調を保つことができていれば、たとえば手帳2級や1級でも、就職することは可能です。

大切なのは、安定した体調を保てることと、自分に合った仕事を見つけられることです。

それができれば、就職率に大きな差はありません。

就労移行支援を利用するなら就職率の高い事業所を選ぼう!

就労移行支援は、就労系の福祉サービスの中では最も就職率の高いサービスですが、事業所によって就職率に差があります。

そのため、本気で就職を目指して就労移行支援を利用するなら、就職率の高い事業所を選ぶことが重要です。

就労移行支援事業所「サンヴィレッジ」の就職率が高い理由は

一人ひとりの特性に合った就職先を一緒に考え、強みを伸ばすサポートを行っているからです。

サンヴィレッジは、神戸市中央区に2つ、埼玉県川口市に1つ、東京都文京区に1つ事業所があります。

「就労移行支援を利用して就職したい」という方は、まずはサンヴィレッジまでお気軽にご相談ください。