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就労移行支援事業所の選び方を徹底解説!自分に合ったサービスを受けられる事業所を見つけよう!

病気やメンタルの不調によって会社に働きにいけない方が利用したいのが、就労移行支援事業所です。

就職までの職業訓練や就職支援、就職後の職場定着支援まで行ってくれるため、まだ就職に向けて踏み出せていない方もサポートを受けて就職することができます。

就労移行支援事業所は全国に3,000件を超える事業所があり、そこから自分に合った施設を探すのは至難の業です。

今回は就労移行支援事業所の選び方を解説します。

就労移行支援事業所を選び方のポイント

就労移行支援事業所は、障がいや難病を持っている人の就職を支援するという点ではどの事業所も同じですが、対象の障がい・難病や訓練内容、プログラムなどには違いがあります。

就労移行支援事業所を選ぶ際は、「何を重視するか」「どんなスキルを磨きたいか」など自分のニーズに合った事業所を選ぶことが大切です。

就労移行支援事業所を選ぶポイントを9つ見ていきましょう。

ポイント1:自分の障がいが対象になっているか

就労移行支援の対象者は、精神障がいから発達障がい、知的障がい、身体障がいなど、多岐に渡ります。

事業所によっては自身の障がいが対象でない場合があります。

すべての障がいの方を受け入れている事業所もありますが、障がいの種類や症状の内容によっては利用できない可能性があるため注意が必要です。

自分の障がい種別を確認したうえで、対応している事業所の中から候補を選びましょう。

ウェブサイトやパンフレットなどに対象者が記載されていることが多いので、まずはこちらを確認します。

もしそれらを見てもよくわからない場合や、自分が対象かどうか判断するのが難しい場合は、実際に事業所に直接電話やメール、問い合わせフォームなどから問い合わせて確認するのがおすすめです。

ポイント2:訓練内容やプログラムが充実しているか

就労移行支援事業所は一般企業で働くために必要なビジネスマナーからパソコンなど専門スキル、まで学ぶことができるのは同じですが、訓練内容は事業所によって異なります。

実際に、ある就労移行支援事業所では社会人の基礎としてのビジネススキルをメインとして訓練をしているのに対し、別の事業所ではプログラミングなどITスキルをメインに訓練しているというように、訓練内容が異なることはよくあります。。 

プログラミングなど専門的なことを学びたい方が、一般教養の訓練をメインにしている事業所に入っても、欲しいスキルは身に付きません。

就労移行支援事業所を選ぶ際は「訓練内容やプログラムが充実しているか」「自分が学びたい内容なのか」という点をHPなどで事前に確認しましょう。

こちらも分かりづらい場合には、事業所に問い合わせて確認することをおすすめします。

ポイント3:通い続けられる場所か

就労移行支援事業所へか通うことは、一般企業での就職に向けて生活リズムを整えたり、一種の訓練内容でもあります。

そのため、自宅から無理なく通える距離にあるかどうかは、通い続ける上で重要なポイントです。

自宅から遠かったり、通所に時間がかかりすぎてしまうと、途中で通うのが辛くなりやすかったりします。

また、公共交通機関を使う必要があれば、その負担なども考慮しなければなりません。

特に「この事業所にいきたい」という強い要望がない限りは、自宅から徒歩や自転車などで行けるような近い就労移行支援事業所を選ぶのが「通いやすさ」という意味でもおすすめです。

ポイント4:見学や体験利用ができるか

各就労移行支援事業所の支援内容や、雰囲気についてはあらかたHPやSNSなどに説明や写真掲載がされていると思いますが、実際の雰囲気などは、見学や体験利用をしてみて直接確かめない限りは分かりません。

見学や体験利用をせずに入所を決めてしまい、「実際に通所してみて雰囲気が自分と合わなかった」「スタッフや他の利用者と合わなかった」ということにならないように見学や体験利用は積極的に行いましょう。

自分のことは自分にしか分かりません。

自分に合った就労移行支援事業所を選ぶためには、実際に見学や体験利用で事業所のスタッフや利用者の様子、施設の設備、雰囲気などが自分に合っているのかを確かめることが大切です。

ポイント5:雰囲気や支援員の人柄が自分に合っているか

事業所の雰囲気や支援員が自分にあっているか確認しましょう。

事業所の雰囲気や支援員の人柄は、見学や体験利用などで知る事ができます。

大人数で和気あいあいとグループワークを行うのか、少人数で集中して訓練するのかでは、大きく印象が違います。

自分にはどちらが向いているのか確認しましょう。

また、支援員の人柄も重要になります。

長い期間サポートしてもらうことになるため、相性が合う・合わないは重要です。

相性が合わない支援員と長期間付き合うことで、体調を崩してしまったり、通所したくなくなったりしてしまうこともあります。

まずは見学・体験利用をし、事業所の雰囲気や支援員の人柄が自分に合っているか確認しましょう。

ポイント6:就職実績やサポートはどうか

就労移行支援事業所の就職実績も、選ぶ際の指標の1つです。

事業所の就職率や、就職先の企業、就職後の定着率などを確認し、自分の希望する業界や職種への就職支援が充実しているのかを判断しましょう。

HPやSNSなどではこういった情報を発信している事業所は少ないので、実際に見学や体験利用の際に聞いてみるなどで情報収集するのがおすすめです。

また、就職後のフォロー体制や支援が充実しているかどうか、も重要なポイント。

就職後も相談したり、定着支援がしてもらえるのかどうか、サポート内容なども詳細に確認しておきましょう。

ポイント7:交通費の補助は受けられるか

就労移行支援を受けている間は原則として、給料が出ません。

そのため、通所期間が長期になればなるほど、交通費の負担が大きくなってしまいます。

交通費の補助サポートがあるのかどうか、も選ぶ際には抑えておきたい重要なポイントの1つです。

事業所に通う交通費は原則自己負担ですが、一部の自治体では一定の基準を満たす場合に、交通費の助成を受けられる可能性があります。

そういったインフォメーションや申請サポートを行っているのかどうかなども確認しておきましょう。

 

就労移行支援事業所の探し方

就労移行支援事業所の探し方は以下の3つです。

  • 自治体に相談する
  • 専門機関に相談する
  • 検索サイトで調べる

くわしく見ていきましょう。

自治体に相談する

住んでいる自治体の障害福祉課で、就労移行支援事業所について相談することができます。

基本的に、福祉サービスの窓口は各市区町村の障害福祉課が担当しています。

そのため、事業所の所在や特徴などを具体的にアドバイスしてもらうことができます。

就労移行支援事業所を利用する際に必要な手続きや「障害福祉サービス受給者証」の発行なども申請する窓口として、事業所選びから手続きまで幅広く対応してもらうことが可能です。

専門機関に相談する

通院先の医師やケースワーカーなど、専門機関に相談することで就労移行支援事業所を探すことができます。

障害者手帳を持っていない方は、医師に診断書や意見書を書いてもらう必要があるため、就労移行支援を受けたい旨を相談しましょう。

自身に合った事業所や、通いやすい事業所の探し方のアドバイスを受けることができるので、まずは通院先の医師やケースワーカーに相談するのがおすすめです。

また、以下のような専門機関も就労移行支援事業所の情報を持っています。

  • 障害者就業・生活支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者相談支援事業所
  • ハローワーク

就職や職業訓練について情報を持っているため、どう行動したらいいか、具体的な情報や就労移行支援事業所の紹介が受けられます。

検索サイトで調べる

インターネットを使って就労移行支援事業所を探す方法は、手軽にできる自分に合った事業所を見つける方法です。

就労移行支援事業所に特化したWebサイトがたくさんあるため、自分のスマートフォンやパソコンで簡単に探すことができます。

たとえば「就労移行支援事業所 〇〇市」と調べれば近くの事業所を探すことができ、「就労移行支援事業所 IT特化」と調べればITに特化した事業所を探すことができます。

気軽に何件も探すことができるので、比較も簡単に行えるのがメリットです。

複数の事業所をまとめて探したい時に便利に使えます。

就労移行支援事業所を選んでから通うまでのフロー

就労移行支援事業所を利用する際は以下の手順で進めていきましょう。

  • 問い合わせ・見学
  • 受給者証の申請・利用契約
  • カウンセリング
  • 個別支援計画をもとに職業訓練
  • 就職活動のサポート
  • 職場定着支援

就労移行支援を利用するために何よりも重要なのは、障害福祉サービス受給者証を申請し、受け取ることです。

障害福祉サービス受給者証がなければ就労移行支援事業所を利用することができません。

まずは2~3ヵ所の事業所の見学をして比較し、事業所を決めた後で、障害福祉サービス受給者証を申請しましょう。

障害福祉サービス受給者証を受け取り、就労移行支援事業所と契約したら面談を行い、個別支援計画を立てます。

この個別支援計画に沿ってサービスを受けることになります。

就労移行支援事業所の選び方においてよくある失敗

就職支援事業所選びで失敗してしまった、という声もよくお聞きします。

就労移行支援事業所に通うことが辛くなってしまうと、企業への就職どころか、就労移行支援事業所にも抵抗感が出てしまったり、「自分は事業所に通えなかった」という自信喪失につながってしまったりします。

同じような失敗をしてしまわないためにも、「そういうケースがあることを知り、事前に見学などでチェックしておく」ことが大切です。

就労移行支援事業所選びで失敗してしまった、という方の典型的な事例をいくつか知っておきましょう。

よくある失敗1:事業所の環境に馴染めなかった

これは就労移行支援事業所に限ったことではありませんが、事業所の環境に馴染めなくて通うのが辛くなってしまう、ということも起き得ることです。

特に見学や体験利用をせずに、選んでしまった方にこういった不一致が起きています。

スタッフとの相性がよくなかったり、利用者の人数が多くて落ち着かなかったりして、実際に利用してみて事業所の環境に馴染めないことがあります。

若くて明るいスタッフが多かったり、落ち着いた雰囲気だったり、女性が多かったり、事業所によってさまざまな違いがあるため、一度見学をして決めることがおすすめです。

よくある失敗2:訓練内容や講座の内容が合わなかった

一般ビジネススキルを身に付けたいのに、IT専門の事業所に通ってしまっては、学びたい内容を学ぶことができません。

事前にしっかり訓練内容や講座内容については確認しましょう。

また、レベル感を知っておくのも必要です。

パソコンで仕事をほとんどしたことがない方が、パソコンの知識がある前提で進む講座を選んでしまうとついていくことができません。

また、その逆もしかりです。

ある程度実践的なプログラミングを学びたいのに、初歩的な内容をメインで行っているような事業所を選んでしまうと、退屈してしまいます。

訓練内容や講座内容、レベル感まで、見学の時点でしっかり確認しておきましょう。

よくある失敗3:自宅から事業所へ通いにくかった

事業所が自宅から遠い場合、週5日で通うのは辛い場合があります。

また、地図では近く見えたのに、実際歩いてみると距離が遠すぎたり、アクセスが悪かったり、などの問題も生じます。

事業所を選ぶときは、実際に事業所まで自宅から一度通ってみるのがおすすめです。

また、電車やバスが混むことを考慮して、実際に通う時間に行ってみるのも重要です。

満員電車など負荷がかかるような場合には、最初はよくても徐々に「通いたくない」という気持ちにつながりやすくなってしまうので、十分注意しましょう。

就労移行支援事業所の選び方・探し方に関してよくある質問

就労移行支援事業所を選んでいると、色々な疑問が沸いてきます。

就労移行支援事業所を選んでいる段階でよくいただく質問内容をまとめたので、参考にしてみてください。

Q1:就労移行支援事業所と就労継続支援事業所はどう違う?

就労移行支援事業所とは、一般企業に就職するのを目指す方が通う福祉サービスです。

就労継続支援事業所は一般企業に就職するのが難しい方が就労する機会を得るものです。

就労移行支援と就労継続支援とでは、サービス終了後の就職率にも大きな違いがあります。

厚生労働省が公表している『就労移行支援に係る報酬・基準について』によれば、就労移行支援は56.3%の方が一般企業に就職している一方で、就労継続支援A型は22.0%の方が、就労継続支援B型では10.1%の方が一般企業に就職しており、就労移行支援の方が一般企業に就職する割合が高い傾向があるとされています。

また、就労移行支援事業所は利用期間が原則2年間になっていますが、就労継続支援は利用期間に制限がありません。

Q2:就労移行支援の利用に料金はかかる?

就労移行支援は1回あたり500円~1,400円の利用料がかかります。

ただし、所得に応じて一か月あたりの負担上限金額が決まっているため、自己負担額なしで就労移行支援事業所を利用する方も多いのが実情です。

Q3:他の福祉サービスやアルバイトと掛け持ちできる?

福祉サービスと併用できるかどうか、以下表にまとめました。

福祉サービス名 就労移行支援と併用
就労継続支援A型・B型 ×
障害グループホーム(介護サービス包括型)
障害グループホーム(外部サービス利用型)
障害グループホーム(日中サービス支援型) ×
サテライト型
生活介護 ×

就労継続支援は日中活動サービスなので、基本的には就労移行支援と併用できません。

障害グループホームの日中サービス支援型は、就労移行支援と併用できませんが、その他の3つの障害グループホームは夜間や休日のサービスのため併用可能です。

生活介護は日中に行われる通所型のサービスのため、就労移行支援とは併用できません。

アルバイトに関して、就労移行支援とアルバイトの併用は原則禁止されています。

就労移行支援は単独で雇用契約を結べない方が対象になりますが、アルバイトは雇用契約にあたるためです。

しかし、就労移行支援事業所を通じて市区町村と話し合った結果、短時間であればアルバイトをしながら支援を受ける許可を得た例もあります。

状況によりアルバイトが必要だと感じた場合は、市区町村に働きかけてみましょう。

但し、訓練に支障がないことが前提です。

週5日等、毎日の訓練は休まずに取り組める状態でアルバイトをするという体力が必要です。

自分に合った就労移行支援事業所を選ぼう!

就労移行支援事業所の選び方や探し方について解説してきました。

就労移行支援事業所の選び方のポイントは、自宅から近いかどうか、自分に合っているか、習得したいスキルを学べるか、など数多くありますが、実際に見学や体験訓練をしてみないと、事業所の雰囲気などは分かりません。

もし気になる就労移行支援事業所がある場合には、実際に見学や体験訓練に足を運び、最終的には自分の目で合いそうかどうかを判断するのが大切です。

自分に合っていない事業所を選んでしまうと、途中で通いたくなくなったり、病状が悪化したりする可能性があります。

就労移行支援施設サンヴィレッジでは、「一般企業で働きたいけど、自信がない…」という人それぞれ就職に対して抱える悩みを一つひとつ解決するサポートを行っています。

すべての人に同じプログラムを適用するのではなく、一人ひとりの持つ良さやスキル、スピード感に合わせて支援をしていくスタイルがサンヴィレッジの特徴です。

事業所は兵庫県神戸市に2つ、東京都文京区に1つ、埼玉県川口市に1つあります。

気になる方はぜひ一度見学や体験訓練にお越しください。